忍者ブログ
日々の妄想の墓場。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

朝と夜が寒いせいでどうにも調子が出ない今日この頃。
台風直撃のおかげで今は空が青々としています。路線のダイヤは乱れまっくったけど。

あれだな、フォックスとかの世界なら気象コントロールできるから実際台風とかないんだろうな。
暴走したら吹雪とか台風になるという。迷惑な。
ゲーム中だとフォックスは暴走したマシンに対して『仕方ない、破壊する!』って判断下すし。
破壊神すぎる、さすが戦争屋だ(YAS、遊撃隊という名の何でも屋だ)。

季節感を出すためにニュースで『気象コントロールからの連絡です、明日から1℃気温を下げ、今月末にはすっかり冬・・・』みたいなのを言うんだろうか。
バーゲンとかしやすそうでいいですね、あと衣替えも。
ほぼ100%の天気予報。運動会シーズンは2週間ぐらい晴れにしたりとか。
てるてる坊主とか必要ないじゃないか!



そういったのが必要なのはリンクの方ですね。
彼は自然と共にあり過ぎです。嵐の歌は大好きな曲だった・・・。
あれは皆それなりに薄着だし、近くに砂漠もあるので大体ハイラルは温かい土地柄と考えて、暖流が流れているから嵐の歌っていうのは冷たい風を運んでくる歌なのか、それとも熱帯低気圧としての積乱雲を作る歌なのか・・・。

どうでもいいですね、ファンタジーにつっこんではいけません。

でもこういうことを考えるのが好きなんだッ!
まぁ天候異常も神様のお怒りじゃーで通りそうな感じではある。
コキリ族は傘持たないでトトロみたいな葉っぱでしのいでたらかわいいじゃないか。
雷多そうな地域だけど。
避雷針なんて当然ないから高い木にばんばん落ちてくる。


デクの木様終了のお知らせじゃないか!


それともデクの木様のことだから黒焦げ程度で済むのか・・・。
もしくはファンタジックなパワーでコキリの森ごと守るのか。
一応後者でしょうかね、世界観的に。



フォックスとリンクでお互いの世界に行って天気の違いに驚いたらいいじゃないか。
フォックス、葉っぱを傘にするってことは物語の中でしかないと思っているだろうし。
リンクはリンクで天気をコントロール!?中に神様が!?とかかわいいこと言ってればいいじゃないか。


それでも夕方になればどこも同じ秋の夕暮れ。
どっちの世界の空もきれいだねってことで終わるんです。
フォックスはリンクの方がきれいだって一緒に思っちゃったりもします。
・・・・すいません蛇足でした。


管理人明日から所用でちょっと実家に帰ります。
ケータイ日記しか更新できないのですみませんが小説の更新は先送りです。



続きに時代劇小説。
マルスとアイク出しました。



星狐の血で化粧されたその顔は、鬼でありながら表情は能面。
その無表情のまま、琳(りん)に巻きついた天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)が怒号を上げる。
まるで―――琳の悲鳴を代わりに叫ぶかのように。


「兄上!」

雨の中、韋駄天と共に駈け出す。
鬼神となった兄の気迫に押されたのか、天空を舞っていた氷竜が焦りだしていた。

「輪!アレはどういうことだ!?」

今まで氷竜の相手をしていた親分が自分に駆け寄り兄を指さす。
あまりにも凄まじい変りように親分も戸惑っているらしい。
自分も駆け出す心を抑え、落ち着いて説明した。

「兄上は・・・狐の血を、飲んだせいで・・・鬼神に・・・」
「鬼神だと・・・厄介なものになりやがったな・・・」

親分が苦々しく舌打ちをした瞬間、耳を劈くような悲鳴が辺りに届いた。
見れば兄上が剣を振り上げ、氷竜の硬い鱗に被われた身体を何度も貫いている。
深紅の痛々しい雨を降らせながら、竜は身を捩り次第に地上へと落ちていった。

「う・・・ぁ・・・・」

あまりの光景に口元を手で押さえつつ、広がる血の匂いに耐える。
飛び散る赤に剣が、着物が、びちゃびちゃと濡れていく。

「ヘイ!ぼーっとしてる場合じゃないぜ。どうにか止めるんだ!」

韋駄天にバンと背中を叩かれ、肺に滞っていた息を吐き出した。

「わ、分かっている・・・」
「とりあえずおっさんは竜ごとアイツの動きを風で抑えられるか?」
「・・・抑えつけることはできるが、てめぇらが立ってられねぇぜ」
「多少足は遅くなるが俺ならできるぜ、ノープロブレム!」
「俺も・・・大丈夫だ・・・」

実際大丈夫ではないだろう。
けれど、兄を今止められるには自分しかいないと心の中で感じていた。

「分かった。いいか、無理ならすぐに言え」

親分はそう言い残してすぐさま呪文を唱える。
ひどい風圧に辺りの木々がみしみしとへし折れそうな音を立て、体中が重くなる。
目を開けているのも辛い中、韋駄天が走り出した。
ゆっくりと落ちてくる竜と兄上の背後に回る。
地上に落ちた瞬間、風の力を利用して兄上が剣を真上から垂直に刺したせいで竜は再度悲鳴を上げた。
悲鳴がこだまして消える頃、竜の身体が小さくなり血だまりの中に倒れる赤毛の少年の姿になった。

「ノン!あのままだとあの竜・・・死ぬぞ!」

韋駄天はそのまま兄を蹴り飛ばし、竜人の少年から強引に引き離す。
天叢雲剣は兄の腕に巻きついたままで離れる気配はない。
自分は中々前に出ない足に力を入れ、這うような遅さで兄に近づいた。

「兄上、正気に・・・戻って・・・」

風に抑え付けられながらも兄上はまだ竜人に向かって剣を振ろうとしていた。
大きく剣を振り、ばきん、と兄の足元の地面が割れる。
親分の術に対抗しているのだ。

「ッくそ!韋駄天、輪!急げ!!」
「これでも急いでる!」

竜人に止血の術を施し、韋駄天はとりあえず結界を張った。
だが、鬼神と天叢雲剣の前には紙の壁のようなものだろう。
兄上はゆるりゆるりと亡者のように彼らに向って歩き出す。

「っ兄上!!」

兄に抱きついて剣を振らせないよう腕を絡める。
だが、その腕に絡みついていた龍が反対にこちらの腕に噛み付いてきた。

「っあああ!!」

痛みに思わず叫んでしまう。
次の瞬間、目の前が白く濁った。
同時に声が、振り注ぎいくつも目があるように様々な光景が白い世界を埋め尽くしていく。

「え・・・」

幼い自分が母に手を引かれていく場面。
それに伴う兄上の妹を奪われた悲しみと、無力な自分に対する怒りが心に入り込んだ。

どこかの戦場と、そこで誰かに剣を渡す場面。
ここでも家族を失った時と同じ痛みと深い後悔の念が押し寄せる。

狐に良く似た、目に何かを黒いものを掛けている男と話す場面。
ここでは僅かな安堵と希望と、悲しい気持ちの共感が伝わってきた。

狐と出会い、初めて彼と口付けをする場面。
多大な嬉しさと、狐が好きなのは妹の輪だという苦痛に葛藤している。

地獄のような、ひどく不気味で寂しい場面。
全てに絶望したような、そういった嘆きで心を震わせて。

迎えにきた狐に口付けをされ、その狐が血を吐く今しがた現実で起きた場面。
幸せから転落する心に力の暴走が加わり、世界が白から闇に変わる。





ああ、この鬼神の力の源は『誰か失う悲しみ』と『誰かに奪われる怒り』なのだ。





理解した瞬間、目の前は現実へと戻った。
時間はそう経っていないらしく、龍もまだ自分の腕を噛んだままだ。

「輪!大丈夫か!?」

結界越しに韋駄天が叫ぶ。
腕は痛い。けれど兄の心に触れた自分の心の方がもっと痛かった。

「兄上・・・」

反対の腕でできるだけぎゅっと、兄の体を抱く。
雨に濡れてお互いが氷のように冷たい。
ただ、兄の目から零れる涙と、自分の頬を伝う涙だけが同じぐらい熱かった。

「もう大丈夫・・・皆で、大事なものは・・・皆で守ろう・・・」

どうかもう、独りで頑張らなくてよいのだと。
お互いの鼓動を感じながら静かに静かに何度も語りかけた。

「兄上・・・大丈夫、輪も、狐も、まだ皆、生きてる・・・傍にいるから」
「・・・・・・・り、ん」

ずず、と噛みついていた竜が腕から離れていく。
流れる雨に落ちなかった狐の血の化粧が、兄の顔から落ちていく。
心を、食われずに済んだ。

「・・・輪・・・ありがとう・・・」

兄の手から剣が手放され、地面に突き刺さる。
ほっと、韋駄天や親分が肩の力を抜いた。
緩やかに、抑えつけていた風の力が弱まっていく。

「兄上、大丈夫。皆いるから・・・失わない。だから兄上も、奪わないで・・・」
「・・・分かりました」

涙を拭って龍に噛まれた腕に止血の術を施してくれる。
韋駄天も結界を解いて、額の汗を拭っていた。

「ヒュウ、マジで殺されるかと思ったぜ」
「すいません、韋駄天さん」
「ノープロブレム!でも貸しは上乗せだぜ!」
「はい。いくらでも」

穏やかに笑って軽く韋駄天に頭を下げる。
顔を上げ、ゆっくりと氷竜にその青い瞳を向けた。

「この龍人はどうしましょうか?」
「とりあえず部屋の中に入れ・・・」



「その必要なないよ」



聞いたことない男の声にはっと皆で上空を見る。
そこには2人の青い髪色をした男が浮いていた。

「ロイ、すごくボロボロだねぇ・・・」

わざとらしく悲壮な顔をして、男の一人が肩を竦める。
もう一人の男は無愛想でうんともすんとも言わなかった。

「けどまぁ、一応返してもらうよ」

くい、と人差し指を曲げて赤毛の少年の身体を宙に浮かせる。
重症なのにまるで物のような扱いに韋駄天が怒鳴った。

「オイ、ユーは誰だ!?」
「誰だって・・・僕は軍神マルス、こっちの子がアイク。初めまして」

にこりと品の良い笑顔で丁寧に礼をする。
この声、どこかで聞いたことがある。どこか、どこかで。
幼い頃。親分と暮らし出してからだ。怖い怖い、何かの、声。

「・・・思い出した、お輪?」

氷のような青い瞳がこちらを射抜く。
だがそれはすぐに兄の背に遮られた。

「私は覚えていますよ、黄泉比良坂(よもつひらさか)で私に輪を殺させようとした声の主ですから」

剣を構え、俺を庇うように立塞がる。
こんなに大きな背中だったのだと、今更ながらに実感した。

「全ててめぇの仕組んだことか」

いつの間にか傍に親分も来ていた。
目に見えるほど、怒っている。
飢えた獣よりも尚鋭く、2人を睨みつけていた。
マルスと名乗った青年はその殺気に平気な顔で受け答えした。

「んーそうだね、大体僕が仕組んだこと。でも、狐が一番良く動いてくれたよ」
「何だと!?」
「彼のおかげでここまで・・・琳が鬼神になるまで事を進めてくれたんだ」

一番利用させてもらったよ、と微笑む。
反省の欠片どころか悪気すらないその表情に兄と親分が斬りかかった。

「よくもっ!!」
「ぶっ殺す!!」

ガキィンと2人の刃は受け止められた。
マルスとアイクという無言の男によって。
正面から突っ込んだのだから当然だが、それにしてもマルスという男は平然としている。
その内、琳の剣で受け止めたままでするりと顔を近づけた。

「琳、僕はずっと待っていた。鬼神が出来るまで」
「今更何を言う!」
「君か、輪にはその資格があると思っていた。さぁ、僕と一緒に来てくれないかな」
「お断りします!誰が、誰が行くものか!!」
「そう。でも、僕の道には君が必要なんだ」

剣を弾き、距離を取る。
同時に親分がアイクを殴り飛ばしていた。

「リュカントロポスは手荒だねぇ。大丈夫かい、アイク」
「・・・問題無い」

口端の血を拭いながらアイクが剣を構え直す。

「俺様は狼だ、変な名で呼ぶんじゃねぇ」
「僕らの方ではあなたのような狼をリュカントロポスと呼ぶんですよ」
「知った事か、八つ裂きにされたくなかったら失せろ、二度と俺様達に関わるな」
「そうはいかないんだよ、まだメタナイトもそちらの家にお邪魔しているし」

マルスの細い剣先が家に向いた。
次の攻撃対象、ということなのだろう。
メタナイトとは誰のことだと、韋駄天が問うた。

「君達が助けた翼の生えた男だよ。リュカントロポスは気付かなかった?」
「何の事だ!?」
「幼い輪を惑わす時、君と戦ったのがメタナイトだよ」
「――――!?」

あっさりと言い放たれた言葉に親分が思わず言葉を失う。

「あのピンク球に心奪われてから僕から離れたけど・・・」

はぁ、と憂鬱にため息を零す。

「僕の監視から逃れてる隙に余計な事をピンク球にしゃべり過ぎたんだ」

だからね、と笑って剣を振り上げた。

PR
155  154  153  152  151  150  149  148  147  146  145 
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
酒切フータロー
性別:
非公開
自己紹介:
読みはしゅきるふーたろー
よくさけきるとか言われる
紳士なる漢を目指して
女性向け小説メインの
同人活動をしている

現在は関西に仮住い中
忍者ブログ [PR]