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日々の妄想の墓場。
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ラクガキにも描いたけど田舎から都会へ。もとい俺の実家から現在暮らしている所への香夜のお嬢をつれての旅(?)。
絵の配役はリンク:香夜嬢・フォックス:酒切(俺)
本当にただの旅行記なのでおもしろさを文章中に求めてはいけません。


1日目~駅に着いた俺を待っていたもの

昼過ぎ、新幹線の乗り場でぼーっとしている俺。
荷物は肩下げのカバン2つとキャリーバッグひとつ(通称コロコロ)。
肩がしんどいので30分はある待ち時間の間はコロコロの上に全部乗せて移動した。
なんたって後はお嬢と共に新幹線の指定席に乗って関西へ行きばいいのである。
一応駅に着いた事を連絡しようとメールする。

『駅着いた。乗り場にいる』

簡単に書くと、というかもともとメールの文章は簡潔派なので大体同じようなものだ。
しばらくするとお嬢から返事がきた。

『バス乗れなかったから車で行く。時間ギリかも。いざとなったら新幹線止めててー』

簡単に書くとこんな感じだ。
新幹線止めろってそいつぁー無茶な欲求。身投げしろってか。
できんことはないだろうが・・・あとが大変なのでやりませんヨ俺は。
万一の場合は潔く後の新幹線の自由席に座るずぇ。
しかし一応その通り、お嬢はギリになってきた。
乗る前にお茶を買う余裕があったとはいえ列車到着5分か10分前ぐらい。
ちなみにギリギリの時間まで俺は乗り場にいようと思ったが、刻一刻と流れる秒針に気が重くなり改札口に移動していた。
待合席に着くこともなく改札前をうろうろ。ビバ不審者。
たまに身内や知り合いを送りだす人々と目が合う。地味に気まずい。
手を振ってバイバイとか、またねぇとかの声が飛ぶ。
そんな人達とは逆に、俺はひたすら早く来い!と思っていた。

新幹線がつけばあとは座っていればいいだけだ。
人の多い車内を歩いて席に着く。
俺の右はお嬢、左は名も知らぬサラリー的なおっさん。
乗ってる間はお互い音楽を聴いたり黙ったりしゃべったり。
怖い話でこまごまと盛り上がる。
そんな話は夜にすればいいと思われそうだが、俺の部屋は怖い話禁止なのでしょうがない。
何かしら呼ぶ出されても困るから。去年の夏の衝撃カムバックしてしまう。
お嬢の体験談を聞きつつ俺も思う。

俺は幽霊は目に見えないけど感じる派でお嬢は感じるわけじゃないけどなんか見えたりする派らしい。
幽霊とかのいるいないは人ひとによって信じたり信じていないものだからそれでどうしたというわけじゃないけど。
未知の兵器みたいなものだと俺は思う。
あれば怖いがなければどうということもなく、害があれば焦るが味方ならば心強い。
姿かたちがわからないから想像したい。
そんな感じだ。
だが幽霊と書くと怖いが妖怪と聞くと親しみが沸く不思議。日本の心ってか。

いつの間にか新幹線が到着駅に着いて降りる。
ああ、懐かしい都会の空気。クーラー効果で濁ってる。
お嬢を喫茶店に置いて俺は学校へ書類を受け取りに行った。
紙切れ1枚で千円って高い・・・チクショウ。
おまけに帰りは大雨の通り雨。全身ぐっしょり。
でも道すがらテンションの上がっていた俺はそれが顔に出ていたらしい。
うっかり目の合ったおっさんがばっと顔をそむけて俺を避けていきました。
・・・あからさまにおっさんに道避けられたの初めてだよ俺。

ぐだぐだ思いながらもお嬢と共に俺の家へ。
・・・掃除して出たけどやっぱりこの時期虫出たぁぁぁぁぁ!
削除ぉぉおお!!ビニール袋はめて手で掴んでポイ。
やれやれ生ゴミは捨てて行ったんだけどなぁ。
その日はぐだぐだして終わり。
俺の人生最後にして最高の自堕落な5日間の開始だ。


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プロフィール
HN:
酒切フータロー
性別:
非公開
自己紹介:
読みはしゅきるふーたろー
よくさけきるとか言われる
紳士なる漢を目指して
女性向け小説メインの
同人活動をしている

現在は関西に仮住い中
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