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日々の妄想の墓場。
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日が落ちるの早くなりました今日この頃。
5時ぐらいで外が真っ暗。
そんな中み/ん/な/の/う/た/のま/っ/く/ら/森/の/歌なんかをmp3で聞くと地味に怖いですね。
子どもトラウマにならないかとか思いつつ、日本酒を買って帰ってきました。
酒は月桂冠です。
いつか上善(漢字これであってるのかな)というのも飲みたい。
後味がとても良いらしい。
だがこれが意外と飲み屋に置いてない。高いのかなぁ・・・。


ビールやワインよりは自分は日本酒(燗限定)派な方です。
でも飲み過ぎないために普段はチューハイが多めです。
忘年会の時期ですからね、身体は大事にと思いつつ飲みたいものは飲みたい。
クリスマスは実家に帰るので多分酒は飲めない・・・。しょぼん・・・。

こう酒酒ばっかり言ってるとキャラが酔っぱらった話も書きたくなりますね!
というわけで前のリンク崩壊小説の続きです(何がと言うわけだ)。
ちょっとアレな場面があるので前ほどじゃないけど一応R16です。




マスターハンドとクレイジーハンドから授かった力は他の者を人形へと変える力だった。
同時に、世界を『静止』したものへと変える力。
人があり、生きるものがあってこそ世界は回る。
それを強引に引き留め、変化を妨げる。
この力はリンクにとって都合がよく、他の物を畏怖させるものだった。

きらりと雄々しく輝くマスターソードを見詰め、リンクは息を吐く。
傍ではウルフがシガーを吸って虚無の空間のどこかを見ている。
そろそろ、来る予定なのだ。
最初の変貌する者が。

ジュン、とデータのようなものが光の線と共に流れ、現れる。
それは瞬く間に形を為し、一人のヒーローとなった。
そのすぐあとに同じことが繰り返される。
赤い帽子にMの文字の付けた男と、緑の帽子にLの文字を付けた男。

「リンク!ウルフ!」

マリオが剣を眺めていたリンクを呼ぶ。
リンクは剣の影から顔を覗かせるようにマリオとルイージを見た。
ウルフもシガーを吐き捨て、そのブーツで火を擦り潰す。

「どういうことだ!あんな手紙を送り付けてきて・・・」
「・・・ウルフ」

リンクは細めた青の眼でウルフを見る。
手紙を書くよう指示したのはリンク。
英語の書けないリンクに代わって文章はウルフが書いた。

「俺様は言われた通りに書いてやったぜ?」

人の悪そうな笑みを浮かべてウルフが銃を抜く。
その動作にとっさにマリオとルイージが身構えたがウルフはそれを手の中で遊ばせるだけだった。

「生き人形になりたくなきゃ倒しに来い、2人組で、ってな」
「・・・俺は、そこまで乱暴な文章を・・書けとは、言ってない・・・」
「内容は同じだろうが」
「ど、どういうこと?本当に君達がやりだしたことなの?」

若干控え気味にルイージが問う。
ウルフは顎でリンクを指し、無言でそちらに聞け、と暗示していた。

「・・・ああ。俺が・・・やりだしたこと、だ・・・」
「リンク・・・」

兄弟は信じられないようなものを見る目でリンクを見る。
それに対し、リンクはふっと静かな笑みを浮かべるだけだった。
死者に手向けるような笑顔でもあり、罪を許す神のような笑みでもあった。

「さぁ・・・話は終わりだ。マリオ、ルイージ、俺たちと・・・闘え」

笑みを消し、慣れた動作で剣を構える。
それと同時にウルフも銃を仕舞い、バキバキと拳を鳴らした。

「リンク、どうしてだ!?」
「・・・答えることは、できない・・・行くぞ!!」
「兄さん!!」

乱闘と言うにはあまりにも殺伐で、避けることのできない闘いが始まった。




傷を負った身体を床に預け、リンクは手の中の2体の人形を眺めた。
赤い帽子にMの文字の付けた人形と、緑の帽子にLの文字を付けた人形。
だらりと垂れた手足に、リンクは本当に動かないものになったのだと実感した。

「まず、一勝だな」

口元の血を拭いながらウルフがリンクの元に歩み寄る。

「・・・流石に、無傷では・・・すまなかったか・・・」

肺の息をすべて吐き出すようにリンクが溜息を吐く。
闘っている間のリンクは狂気だった。
望みを叶える為というにはあまりにも貪欲な戦い方をした。
遠慮は元より、恐怖心すら忘れたような戦い方で彼らを押した。
そうして勝ち得たものは決してありがたいと思えるものではない。
だが勝たねばならないという思いがリンクの攻撃のすべてを後押ししたのだった。

「まぁこんなモンだろう・・・」

鎮まった戦場が歪み、病院の一室のような場所に戻る。
病院とは裏腹に、昨日契約の乱暴が行われた場所。
リンクは鞘に収まった剣と人形を床に落とし、無言でベッドに横たわる。
空気からすでに伝わっている。
闘いの興奮がまだウルフを支配していることに。
ウルフもシガーすら吸わずにベッドに腰掛ける。

ギシリ。

妙に重みのある音だった。
リンクの身体の傷痕をなぞる様にウルフの大きな手が滑っていく。

「前ほど優しくはしてやらねぇぜ」
「・・・やはり、手を抜いていた・・のか・・・」

ギラギラと光る獣の目が急に恐ろしく感じた。
途端に力の入る身体をリンクは心の中で解けるように念じる。
緊張していては怖がっているように思われる。
そんなみっともない所は見せたくない。

「余裕だな」
「フン・・・好きなように、抱けばいい・・・」
「・・・・・そうかよ」

ウルフの口角が上がり、牙と呼ぶにふさわしい鋭い白が光る。
視界を塞ぎように腕が伸びてきたかと思えばその手はリンクの白い首を掴んだ。
まるで子どもが人形を掴むかのように、そこに力を込められる。
ぐ、とリンクの喉が塞き止められた声を吐いた。
無意識にウルフの手をリンクが引っ掻く。

「っ・・ぁ・・・・!!」

足掻きもがいてようやく外される腕。
咳き込んだ口からは溜まった唾液が唇を伝い、首は締め付けられた痛みを訴えてきた。

「キスマークよりてめぇがこっちが似合いだな」

おそらく締め付けた手の跡のことを言っているのだろう。
リンクからは見えないがその白い首には5本の指の跡がきっちり残っているはずだ。

「はぁ・・・何、を・・・」
「抵抗がねぇのもつまんねぇからな」

引き裂くように服を奪われ、傷ついたリンクの肌が露わになる。
マリオ達と闘ったせいでいくつか火傷も負っていた。
マッチを擦るようにウルフの爪がその赤みの上を突けば、チリッと燃え痛むような感覚がリンクを襲った。

「くぅ・・ん・・・っ!」
「なんだ?その子犬みてぇな声は」

馬鹿にしているのがありありと分かったがリンクはそれに抵抗することはできない。
ただ己の洩らした声に恥じらうだけである。

「・・・黙って・・・さっさと終わらせろ・・・っ」

そう吐き捨てた瞬間、火傷の場所に爪を立てられリンクは悲鳴を上げた。

「俺様に指図をするんじゃねぇ」

支配するように低く、慟哭のような声。
強引に腕を引かれ身体を引っ繰り返される。
圧し掛かってきた男の重さに、リンクは息を詰めた。

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プロフィール
HN:
酒切フータロー
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非公開
自己紹介:
読みはしゅきるふーたろー
よくさけきるとか言われる
紳士なる漢を目指して
女性向け小説メインの
同人活動をしている

現在は関西に仮住い中
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