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日々の妄想の墓場。
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火曜の夜から友人に騙されて知らないところに連れて行かれ、飲み明かしてました。
友人曰く、『まぁ馬鹿な子ほどあれっていう・・・』となんのフォローにもなってない言い訳を告げられました。
おま、人の予定を何だと思っているんだ!

騒いでも仕方ないので飲むことに。
苺のリキュール1本、赤ワイン、白ワイン・・・その他諸々、全てボトル。
この前他の友人から飲み過ぎるなと釘を刺されたばかりだというのに。

飲んだ後久しぶりにぷよぷよとかやってみたんですが。
酔っ払いが頭脳ゲームするもんじゃありませんね。
・・・ほとんど2連鎖しか出ない・・・。
いって4連鎖という頭脳全然使えてないプレイしていました。
あれたしか通常プレイで最大19連鎖ぐらいできたはずだからどんだけだよと思います。
正直今も頭が少しふらっとしてます。眠い・・・。
おかげでまーた小説完成しなかったです、あああもう!


続きに勇者の女体化パラレル小説。
ひたすらへたれフォックスのターン!



「あれか」

真っ暗な空間にぽつんと迷子のように浮かぶ船を見詰め、尋ねる。

『グレートフォックスヲ接近サセマス、待機シテクダサイ』
「了解」

フォックスは司令室から出、簡易宇宙服にブラスターを装備して廊下を歩いた。
かつては仲間と走った場所に、一人だけの足音がアラーム音に混ざって響く。
沈む気持ちを詰め込んだ溜め息の間にグレートフォックスの動きが止まった。

『扉ヲ開キマス』
「OK」

ゴゥン、と目の前の壁のようなものが上下に分かたれていく。
その奥の、真っ暗な宇宙が視界一面に開けた。
無限に膨張し続ける闇の海。
これこそやはり自分の居る場所だと、安堵する心が情けない。
自分の居場所ぐらいもう分かっているはずだと思っていただけに、目の前の虚無を恨めしくも思ってしまう。

「・・・こちらフォックス、任務に入る」

機械の声を背に、闇の中へと身を躍らせた。
浮く身体を操り、すぐ側の宇宙船へと泳ぐ。
襲われた船は空気が漏れないよう自動的に扉がシャットアウトされたらしい。
コードを解析して扉を開き、素早く中に侵入した。

「人は・・・いないか」

酸素メットを脱いで頭の後ろに回し、ブラスターを構えて壁に沿いながら移動する。
荒くれ者に襲われた後なだけに目に入る室内は雑然としていた。
手際良く荒らされた、そんな矛盾した言葉が思いつく。
手慣れているのだろう、不必要な場所には一切手を触れていない。
そんな中、おそらく乗組員の避難用の緊急脱出ポッドがあったであろう格納庫を見つけた。
強引に侵入されたのだろう、派手に壊れている部分もあるが、ほぼ全て使用されているところを見ると逃げ遅れた者もいないようだ。

「大体部屋も見回ったし・・・変なもの見つける前に戻った方がよさそうだな」

今回の任務は荒くれ者の確認で荷物の安否ではない。
さっと踵を返し、ブラスターを腰に戻す。
その瞬間、不意に背後が気になり踏み出した一歩を軸に後ろを振り返った。



キラリ。



近づいて行った時はわからなかったが、丁度今フォックスが立っている範囲だけ、ライトと周囲の金属の関係で何かの光を反射していた。

「ポッドからか?」

念のため特殊バイザーでポッドの発射位置を確認し、危険物が無いか探る。
もしかして乗組員が落していった荷物のひとつか。
違法なものでなければ届けることができるかもしれないが、下手をすればこちらに火の粉が掛かりかねない。
任務が任務だけに、荒くれ者よりも慎重に疑ってしまう。

「とりあえず見てみるか・・・」

安全を確かめて近づけば、それは小さなクリスタルだった。
中には人形のようなものが入っている。
おもちゃにしては子ども向けじゃないし、置物にしては安定しない。
強いて言うならゲームなんかで捕まったお姫様が入ってそうなロマンチックな棺。

「新型の実験動物入れでもないよなぁ」

フォックスはおもむろにクリスタルを拾い上げた。
その瞬間、クリスタルはスイッチが入ったが如く、ぱああぁと眩く輝きだす。

「え・・・っうわぁ!?」

ピピピピピ!とどこか迫りくる音を立ててクリスタルが鳴り叫ぶ。
手放す間もなく、それは容赦なくフォックスの手の中で破裂した。
破裂した途端腕にかかる重さがぐっと変わり、とっさに足に力を込める。

「なっ・・・・」

軽い破裂音の後、フォックスの腕の中には一人の少女が抱えられていた。
突然現れた少女に、わなわなとフォックスの震える唇が紡いだ言葉は美しいものを見た人が言うそれとまったく同じものだった。

「はぅびゅーてぃふる・・・」

目の前の少女は獣の耳も尻尾もなく、夢物語に出てくる『妖精』のような姿に酷似している。
獣の尻尾も耳もなくとも、とにかく美人。
本人は否定するが割と美人好きなフォックスは年甲斐もなく目がハートに変わりそうな勢いで少女の顔を凝視してしまう。

「綺麗だなぁ・・・どこの惑星の子だろう・・・」

金糸の髪、長い睫、肌色の長い耳、しなやかに整った顔立ち。
10人いたら10人振り返りそうなほど、見れば見るほど美人。
うっとりと見惚れ過ぎてナウスの連続通信にも気づかない。

『フォックス・・・フォックス!!』
「っわぁ!?な、何だよナウス」
『モウ7回、通信ヲ送リマシタ。任務終了ナラ速ヤカニ帰艦シテクダサイ』
「わかったよ・・・任務終了だ!」

ひた自分の世界に入っていただけに、フォックスは突然現実に引き戻されてむっとしてしまう。

「でも・・・どうしようかな・・・」

腕の中には未だ目を覚まさない可憐(見た目でしか分からないが)少女がいる。
ここは荒くれ者に荒らされた怪しげな商売の船の中。

「んー・・・アリ・・・だよな?」

誰に話すわけでもなく軽く首を傾け、そして戻す。
少女を腕と肩で担ぎ、船にあった酸素メットを装着させた。
耳が長いため少々てこずったがどうにか着けると自分もメットをつける。
状況が状況でなかったらこれって人攫いだよなぁとフォックスは内心苦笑しつつ、腕の中の少女をしっかりと抱き抱えて歩きだした。
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プロフィール
HN:
酒切フータロー
性別:
非公開
自己紹介:
読みはしゅきるふーたろー
よくさけきるとか言われる
紳士なる漢を目指して
女性向け小説メインの
同人活動をしている

現在は関西に仮住い中
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