日々の妄想の墓場。
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この世に増えてほしいもの。
フォクリン。
苦労性で報われない彼らを愛でてください。
他から同意を得たいもの。
トレルカ。
トレーナーはドsがいい。
でもルカリオはアーロンさばぁぁ!がいい。
ありそうでないもの。
ウルリン。
だって彼らは狼。
スネピ。
アイクとはよく見るんだけどなぁ。
クローンおっさんと純真天使少年では駄目ですか。
検索やサーチを使ってこのサイト良いなと思えばそれはすべて友人のサイトである。
己がいかに微妙なマイナーであるかを思い知らされるのである。
続きにフォクリンをポイする。
また別の続きものの話。
フォクリン増えろー。これ以上宣伝のしようがないぞー。
2つのブラスターの閃光。
ブーメラン、矢、爆弾。
なんだかよくわからない紫の光。
それらがルイージマンションの中をごった返すように飛んでいた。
チーム戦だけに、お互い負けられない。
チームメイトはフォックスとウルフ、リンクとガノンドロフの組み合わせ。
仲間が仲間なだけに、負けたら相当後味が悪くなること間違いなかった。
「ウルフ!避けろ!」
フォックスはリンクの放つ矢を避けながら、自分の後ろにいるウルフに注意を促す。
「分かってる!てめぇは前を見やがれ!」
「チョロチョロしおって・・・!」
「・・・外したか・・・・!」
走ったり飛び回ったりしているウルフとフォックスに相手組はイライラしはじめていた。
直接攻撃に行けば距離をとられて左右から銃弾を浴びせられる。
仕方がないので片っ端から遠距離攻撃とアイテムを当てまくる作戦に出ていた。
「いい加減に・・・止まれ!」
リンクは近くにあったホームランバットを掴むとこれまた近くにいたフォックスにブン投げる。
どうせ避けられるだろう、という思いもあった。
しかし。
リンクが投げた時、フォックスはウルフの援護にガノンに夢中になっていた。
「いだっ!!!?」
ゴィン、という鈍い音と共にフォックスが場外へ飛んでいく。
その後、ウルフの健闘も空しく勝利を勝ち取ったのはトライフォース組だった。
「フォックス!どこにいやがる!?」
選手控室を出るなりウルフは大荒れの状態で叫んだ。
負けたとことが相当気に障ったらしい。イライラしているのが目に見えて分かった。
「そういえば・・・いないな・・・?」
次の乱闘に待機している選手がウルフから距離を取る中、リンクだけが平然と傍に立っていた。
「フォックスなら先ほど救護班に運ばれていったぞ」
「アイク・・・それは、本当か?」
「ああ。バットの辺り所が悪かったらしい。意識が戻ってないそうだ」
投げた本人の目の前でアイクは淡々と言う。
「ウルフ・・・」
ちら、とリンクは気まずそうにウルフを窺う。
ウルフは怒りを納め、行くぞ、とリンクを連れて部屋から出ていった。
救護室は選手の控室のすぐ近くにある。
今回のことのように、怪我をした時にすぐに治療できるようにするためだ。
「フォックス、いるか!?」
ズバァンと縁側の窓が開けるが如く、ウルフは観音開きで救護室のドアを開いた。
リンクも黙ってその後に続く。
「怪我人がいるんだ、もう少し静かに開けやがれ」
部屋のカーテンの奥からファルコの声が届いた。
ウルフは大股でそのカーテンに近づき、引き裂きかねない勢いでそれを開く。
その中には頭に包帯を巻きベッドに横になったフォックスとその横で佇むファルコがいた。
「どうなってんだ、この狐の容体は」
「どうもこうもねぇ、今は意識がねぇからな」
「・・・大丈夫・・・なのか・・・?」
リンクが不安気にフォックスの顔を覗き込む。
フォックスは眠っているというより、本当にぐったりしているように見えたからだ。
「目ぇ覚まさねぇことにはなんともな・・・」
「ったくこの狐は・・・」
2人(匹?)で保護者さながらの溜息を吐く。
リンクはフォックスに乱闘とはいえ怪我させた張本人だけに、居心地の悪さを感じていた。
「俺はそろそろ乱闘の時間だから行くぜ。あとまかせた」
ファルコがカーテンをめくり出ていく。
「俺様達も行くか。どうせしばらくしたらへらへらしながら起きてるに決まってる」
「あ・・・いや、俺はここにいる。どうせ・・・暇だから・・・」
「・・・そうか」
ウルフは意外そうな目でリンクを見ると、開きかけたカーテンの間から出ていく。
そのまま立ち去ると思っていたが、ドアの前で足音が止まる。
「ウルフ?」
「リンク、てめぇのせいじゃねぇんだから無理するんじゃねぇ。どんくせぇ狐が悪い」
「・・・!・・・すま、ない・・・」
ウルフの言葉にリンクは顔を伏せた。
足音はドアをくぐって去っていく。
リンクはドアからフォックスの方に向き直り、近くにあった椅子に座る。
「俺のせい・・・じゃない・・・」
でも、バットを投げたのは自分で。
ぶつかったのはフォックスで。
「すまない・・・フォックス・・・」
そっと包帯の上を撫でる。
フォックスの耳がぴくっと動いた。
「う・・・・・・」
「フォックス!?」
「うぅん・・・リン、ク・・・?」
「だ、大丈夫か・・・?」
柄にもなく取り乱すリンクにフォックスは不思議そうな顔を向けた。
「どうしたんだ・・・そんなに・・驚いて・・・?」
「気分は・・・?頭は痛くないか・・・?」
「そうだなぁ・・・ちょっと痛いかも・・・」
ぼんやりした口調で答えながらフォックスは自分の頭に触れる。
メットの硬い感触の代わりに包帯が触れた。
「俺の投げたバットに・・・当たって・・・その・・・」
「あぁ・・・ごめんな、心配かけて・・・。大丈夫だよ」
「フォックス・・・」
無事で、怒らないフォックスにリンクは安堵の息を吐く。
「そろそろ・・・起きないとな」
「バっ・・・何を言ってる!・・・まだ、休んでいろ」
「そう・・・?じゃあ、そうしようかな。リンクも傍にいるし・・・」
「フォ、フォックス・・・?」
フォックスは満足そうな息を吐いて目を瞑った。
リンクはフォックスの様子がどこかおかしいのを感じつつ、頭を打ったせいだと自分を納得させていた。
それが、後々リンクにとって大変なことになるとは思いもしなかった。
続くー。
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