日々の妄想の墓場。
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今日も今日とて自堕落三昧。
中学生よりも日々遊んで生きてます。
映画で見にライラを見てきました。
ライラ・・・レなんとかいう白クマ公が漢でした。最初ただのヘタレかとおもtt・・・ケフン。
その他服を選びに行ったり(一緒に行った親がこっそり一着数十万する服を俺に試着させていた)。
そういえば生まれて初めてトマトジュースなるものを飲みましたよ。
よく漫画でドラキュラキャラが血液の代わりに飲んでるやつです。
どんなものだろうとちょっと期待して飲んだら
血液よりまずかった・・・。
・・・俺はすっぱいの苦手なんだずぇ・・・。
他にも帰る時荷物になるのを分かってて本を買ったり。
オニババ化する女たちとか京極さんとか伊豆の踊り子とかユングとかDSの文学全集とか。
まとまりないのはいつものことです。
続きからフォックスとウルフの話。リンクを巡るお話。
でも管理人はフォクリンも好きですがウルフォが好きなのでこの話はウルフォです。趣味に走りまくり。
窓からはシャワーの水を打ち付けるような音がずっと鳴っている。
昨日の満月とは打って変わった夜空にウルフはシガーをすり潰した。
じゅうぅと白い煙が部屋に白波の様に漂う。
それはあっという間に消えてしまったが、香りだけは余韻を残していた。
「で、昨日の今日で今度はてめぇか」
「・・・・・・・」
「手土産に・・・ワインか、これは」
机の上に置かれたボトルに目を向ける。
深い赤色がウルフの隻眼に映った。
「たまには、どうかと・・・」
「フォックス」
低くドスの利いた声が部屋に響く。
ばつが悪そうにフォックスの耳がぴんと跳ねて力なく落ちた。
ワインは口実だというのはすでに分かっている。
だからこそ、こんな回りくどい空気が嫌になったのだ。
「あー・・・俺の訊きたいこと、お見通し?」
「あのリンクとかいうガキのことだろ」
フォックスの持ってきたワインを勝手に空け、ウルフはグラスに注ぐ。
「いるか?」
「一杯だけ」
フォックスはグラスを差し出し、注がれるワインの流れをぼんやりと眺めた。
やはり来るんじゃなかったかなと今更になって少し後悔をしていた。
だが、どうにも心にわだかまる泥水の様な気持ちにカタをつけるには、こうするしかなかったのだ。
リンクがウルフの部屋に行ったと聞いて。
こんな行動に駆り立てるのは大人気ない嫉妬心なのかもしれない。
フォックスは情けない自分に溜め息を吐いた。
チリンと軽い音を立てて注がれるワインの流れが切れる。
「言っておくが俺は何もしてねぇ」
「それは・・・そうだろうね」
だけれど、気になる。
夜に2人で会っていたなんて気にするなと言う方が無理だ。
「満月の晩に狼同士で会ってもおかしくはねぇ」
「そう・・・・」
フォックスは遠吠えをしないのでよくわからないがおかしくないというからにはおかしくないのだろう。
「・・・あのガキはてめぇと何かあると俺の所に来ている」
「えっ・・・!?」
「知らなかったのか・・・」
呆れたと言わんばかりウルフがフォックスを見る。
「だって・・・」
「来るだけ来てずっと黙ってるがな。少し喋って帰してる」
「・・・さすが、親分・・・」
「てめぇが気にするのは勝手だがな、まったく・・・」
そういってウルフはグラスの中のワインを一気に飲み干す。
程よい苦味が舌に染み渡って心地よい。
フォックスも同じようにワインを飲み干した。
「くだらねぇことに気を回すんじゃねぇ」
「・・・わかった。疑ってごめん」
ぺこ、と素直に頭を下げた。
そのまま席を立ち、ドアを開く。
足を1歩外へ踏み出した瞬間、ぐっと鋭い爪を持つ手に腕を掴まれた。
何だといわんばかりにフォックスが掴まれた腕を見る。
「ワイン、まだ残ってるぜ」
「ああ・・・ウルフにあげ・・・」
「飲め」
言うが早いか、フォックスは強い力で部屋の中に引き戻された。
外は夜が明けるまでずっと雨が降り続けていた。
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