日々の妄想の墓場。
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会話、というものは男女で違うものである。
男にとっては結論を出すためのツール。
女にとってはコミニュケーションであると本には書かれてあった。
が、まさにその通りだとは思う。
色々話をリンクさせて展開していく女性と違って男性は討論的なのである。
しかも答えの出ない討論は中年のオバサンの会話と変わりないと思うのである。
だが俺としては結論が出た所で実りのない討論は存在すると思う。
言葉遊びのできない男は大概本を読まない奴が多いのであーる。
正直そういう奴はつまらないのであーる。
自分の中の常識しか世界がないからであーる。
何が言いたいかと言うとクラスで唯一の女の子ともう5日以上会ってなくて潤いがないのであーる。
いやホント、潤いがないと気が滅入ります。
このサイトに来てるのはおそらく皆女性だと思うんですが。
若い女の子とお茶でもしたい。あ、いや別にデアイケイとかじゃなくて・・・。
中てられるんなら野郎の色気のない会話よりも今をときめく女の子の会話の方がいい。
二次元は書けども女の子は三次元が良いのであーる。
続きに5月ごろ書いてた狐と勇者とバットの話の続き。アイクとマルスが出てきました。
出すつもりじゃなかったのに・・・(笑)。
フォックスがバットで頭を打ってから早5日。
日常はつつがなく行われ、何の問題もないように思えた。
が、
「おかしい・・・」
リンクは顎に親指、唇に人差し指の腹を当て、悩んでいた。
フォックスが頭を強打してからというもの、なんとなく以前と態度が違うのだ。
以前は古の勇者を思い出すのかどこかよそよそしさがあった。
だが今ではそんなものは吹き飛び、全くもってオープンなのである。
それこそ、古参のピカチュウやファルコを同じような扱い。
それで何か困ったことがあるかと言えば、無い。
だがいきなり変わった態度に戸惑うのはこちらだけ。
そのことをウルフに話してみたが怪訝な顔をされた挙句、
『さらに不仲になるよりマシだろう』
の一言の元に終わった。
そう・・・いい方向には行ってはいる。
だがそこには納得しないリンクの心があった。
段階を踏まずに仲良くなるのはどうにも心地よくないのである。
そこまで考えてリンクはそっと窓の外を見た。
窓からはフォックスがアイクに剣を教わってもらっているのが見える。
アイクが片手でぶん回している剣を、フォックスも同じように持とうとしているのが見えた。
あ、重たそうだな、と彼の表情から窺える。
「フォックス・・・」
「悩み事かい?」
「まぁ・・ちょっと・・・」
「フォックスが気になるの?」
「ああ・・・って!?」
リンクが慌てて振り向くとそこには青髪の王子がにこやかに立っていた。
背後を取られるほどフォックスを気にしていることに、リンクは腹立たしくも恥ずかしくなって顔を伏せる。
「フォックス、頭打ってから様子が変だね」
「わ、分かる・・・のか・・・?」
「んーまぁなんとなくだけど」
マルスの言葉にリンクはぱっと顔を上げた。
「どうにか・・・元に、戻せないだろうか・・・」
「じゃあまずは直接彼と話してみようか」
「え・・・ちょっと、待・・・っ!」
ダンスに誘うかのようにリンクの手を取るとそのまま外へと向かう。
「フォックスー!ちょっとー!」
マルスに手を掴まれたまま大きく左右に振られたのでリンクはよたたっとたたらを踏んだ。
「何?マルス、リンク」
「フォックス、頭打ってから様子が変だよ」
「マ、マルス・・・!?」
ずばっと本題を切りだすマルスにリンクは焦る。
「え?どこが?」
「だって、僕とリンクと手をつないでるのに何も言わない」
「っ!忘れてた・・・放せ!!」
慌ててマルスの手を振りほどき、2、3歩ほど距離を取る。
この人はこの人で油断ならない。リンクはそう確信した。
「いや別に。仲良いなーって思ったぐらいだけど」
「ふぅん・・・じゃあ前に僕がリンクに盾をぶつけられたの覚えてる?」
「へ?そんなことあったっけ?」
なかったよな、とフォックスはリンクの方を見た。
リンクもそんなことをした覚えはないので首を縦に振る。
「なかっただろ?」
「このリンクじゃない方にだよ」
リンクははっとした。
マルスが言っているのは、古の勇者のことだった。
古の勇者のことなら、フォックスが覚えてないはずがない。
「え、じゃあトゥーンの方か?」
「いいや」
「じゃあ、誰だ?リンクはその2人しかいないだろう」
「・・・フォックス?」
「なんだよリンクまで変な顔して。俺はその2人しか知らないぞ」
「・・・だそうだよ、リンク」
マルスにいきなり会話を振られ、リンクは返答に詰まった。
いやそれよりもフォックスが古の勇者を覚えていないというショックが大きい。
古の勇者を覚えていないから、今のリンクに対してよそよそしさがなかったのだ。
バットの衝撃で変な風に記憶が飛んでしまったらしい。
「マルス・・・どうしよう・・・」
「まかせて。アイクー!ちょっとー!」
フォックスを呼んだ要領でアイクを呼ぶ。
近づいてくるアイクにそのままマルスはどこからともなくバットを出して彼に放った。
「アイク!フォックスの頭に天空やってくれたら骨付き肉上げるよ!」
「天・空!」「え?」「アイク!行動が速すぎる・・・っ!!」
3人の声がそれぞれ重なり、鈍い音の後には物言わぬ人、ならぬ狐ができていた。
「アイク!マルス!なんてことを!!」
たんこぶを作ってひっくり返ったフォックスを抱え、マルスとアイクを睨む。
「・・・すまん、つい」
「じゃ、フォックスのことは頼んだよ」
「ちょっ・・・マ、マルス!」
「・・・何?多分フォックスの記憶は戻ってるよ」
あっさりと言い切るマルスにリンクは少々、呆気に取られた。
「・・・僕も、好きだったんだよね」
「・・・何がだ・・・?」
マルスは答えずにどこか悲しそうに微笑むと、マントを翻して歩き出してしまう。
「・・・アイク、お肉あげるからついてきて!」
「・・・ああ」
すたすたと歩いて玄関に入り、扉をパタンと閉める。
そのままマルスは扉に寄りかかって深く長い溜息を吐いた。
その様子に、アイクも足を止める。
「・・・マルス。どうかしたのか?」
「僕も好きだったんだよ、リンクじゃないリンク。前の勇者をね」
「・・・そうか」
「でももういないからね・・・」
それだけ言うとマルスはマントを揺らしながら歩き出す。
アイクも黙ってその後に続いた。
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