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日々の妄想の墓場。
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警察24時とか絶体絶命の瞬間とかそういう番組が好きです。
サメに勝つタコすげぇ。
見ながら酒とか飲んでいるので俺はその内アル中か肺がんか、どっちにしても快楽主義で死ねそうです。

友人との会話でふと思いついて聞いてみたのですが

俺「なぁ、俺のこと死ねよって思ってりしてねぇ?」
友人s「たまに。普段はなんでそんなに馬鹿なんだろうかと思ってる」
俺「失礼だな」
友人s「そういう酒切はどうだよ」
俺「たまにお前と心中してやろうかと思う時がある」
友人s「お前より1秒でも長く生きてやるから安心しろ」

一体何を安心しろと言うのか。
友人が死ねよと口に出したら心中をしかけるつもりです。
死なば諸共!



それはともかく今日は親に付き合ってチェンジリングとかいう映画を観てきました。
ヒロインのアンジェリーナだったか、演技めちゃくちゃウマー!とか思いながら観てましたけど。
さすがイタリア人・・・。
あれ子どもが行方不明になってその子と共に妥協しながら生きていくのかと思いきやまったく違った。

とにかくアンジェリーナが警察にタンカ切る話でした。
幸せではないが、希望を捨てないという人間性・・・。
演技や感情の込め方を見たい時に良い映画でした。



続きに時代劇。ソニックとピカチュウと、メタナイトさんが少しですが喋りました。



秋の終わりはどこか眠たくなる上に妙に空腹になる。
羊雲のひとつに寝転がったまま、ぼんやりと赤い空を見た。
真っ赤な丸い日が、地平線に落ちる。
今日も雷雨が来なかった。
道真公は今日も休みらしい。
代わりに沈む夕日からこちらに向かって走ってくるもの一つ。

「ヘイ、ラーイ!」
「ラーイって何だよ韋駄天(いだてん)」
「そりゃもちろんユーのことだ!」
「・・・僕は雷獣(らいじゅう)なんだけど」

はぁ、と獣に似つかわしくない溜め息を吐くのは雷獣だ。
声を掛けたのは韋駄天、仏法や寺院を護る神様の一人。
本来会話を交わす身分ではないが、そこは変わり者の韋駄天がすること。
下界の空をランニングしている時、雲から落ちかけた雷獣を助けたのがきっかけだ。
それ以来の腐れ縁と思って雷獣の韋駄天が来るのを黙認している。
本人(獣?)としては天気の良い日は眠たいので雷雨の時に来て欲しいと思ってはいるのだが。

「今日は『風』と一緒じゃないのかい?」
「別にいつも一緒なわけじゃない」

青い衣の彼は実に軽装で本当に走る意外興味が無い言いたげな風貌だ。
風がいないことをさして残念とも思わずに平然と雷獣の雲に座り込む。

「何で急に風のことなんか」
「最近見てないから、それだけさ」

あっさりした会話に続きは無い。
これと言って話すことも無く暫し黙り込んだ。

「ところでさ」
「ワッツ?」
「仕事はどうしたの?」
「・・・・ン、ンー・・・ノープロブレム!」

冷や汗を流しながら親指を立てる韋駄天に雷獣が微笑む。
それは黒くじっとりとした笑顔。
そして雷鳴轟くような声で怒鳴りだした。

「また仕事を放り出して!!」
「うわっ!怒るなよ、ユーは怒っただけで稲妻が走るんだから」
「こんなところにいないで仕事してこいっ!!」
「ハッ、ちょっと伽藍(がらん)空けた位・・・ソーリー、分かったからその頬袋を凹ませてくれ」

どうどう、と手で押さえる韋駄天にフー!と雷獣は逆毛を立てる。
頬袋に電気を溜めたまま、ぎらっと睨みつけた。

「大体なんで僕のところに来るのさ」
「そりゃーユーがドジしないよ・・・ソーリー、口が滑った」
「・・・今度、道真公が来たら君の上に落ちようか?」
「じゃあ雷より早く走れるようしとかないとな」

音速で走れるくせにいけしゃあしゃあという韋駄天に雷獣はいらっとしてくる。
あながち韋駄天のいう事も間違いでないだけにますますそれは強くなる。
雷獣は雲から雲へと飛び移る時、下界に雷を落とす。
だがたまに滑って自分自身が落ちてしまうことがあり、それこそ大木でも割り裂くような激しい落雷となるのだ。

「もう、僕眠いんだから帰ってよ・・・」
「ノン!つれないこと言うなよフレンズだろ?」
「・・・たかが雷獣と、尊い韋駄天様が本当に友達になれると思ってるの?」

小馬鹿にした目を向けたら、韋駄天は予想外な顔を見せた。
心外そうな、彼が見せる初めての表情。

「な、何?」

はっと気付くと韋駄天はいつもの様に余裕な表情へ戻ってしまった。

「・・・ノープロブレム!必要なら伽藍の僧侶達全員に祈れって言うぜ!」
「いらない、帰って」
「・・・・・ハン、そうかい。オーケイ、帰るぜ」

気まずいのか韋駄天が立ち上がる。
韋駄天が気にしているのは確かに雷獣のことで間違いない。
だが、どんどん進んでいく下界の様子に危惧を覚えているのは韋駄天のみであった。
人間は昔より力をつけてきている。
この頃は『かみなり狩』といって雷獣を狩ることすらあるという。
友人を、悟りもろくに開けない野蛮な奴らに食われるのだけは我慢ならない。

そして何より下界には妙に居心地の悪い空気が漂っている。
人間が鎖国したにも拘らず遠い地の風が滞っているような。
まさか西洋の神が紛れ込んでいるのかとも思ったが、独断で行動を起こすことも出来ない。
所詮、守護神にしか過ぎない自分がこういう時に嫌になってくる。

だからせめて人間や不穏な空気に捕まらないように気をつけているのだが、神の心獣知らず。
不機嫌な彼は受け入れる気も無いらしい。

「ま、仕方ないか。それじゃあ―――」

くるりと最後に振り向いた先に、雷獣はいなかった。
雲が薄くなったらしく、韋駄天が這いつくばって下を見れば正しく雷同然に地面に向かっていた。

「雷獣!!」

何のためらいも無く雲を飛び降り、電気の塊へと飛び込む。
雷獣の落ちる場所は決まっている、近くで一番背の高い木へと落ちるはずだ。

「あ・・・馬鹿」
「助けにきたのに馬鹿は無いぜ!」
「落ちたって平気なのに・・・」

もはや落ちることが心地よいらしい。
うっとりと大木に向かって落ちていく。
山の頂点に生える木は他の気より大分大きく、民に被害はなさそうだが――何やら、嫌な予感がする。

「ぐっ・・・お、思ったより・・・」

どうにか落ちないように支える、とはいえ落雷を己の浮遊力だけで耐えなければならないのだ。
防具も何もつけていない状態だけに、腕や手が焼けるように熱い。
ぶるぶると腕が震えてきた時、つい、とこうもりの様なものが大木から飛んできた。
だが近くで見ればそれはこうもり等ではなく剣を持った妖魔の如き姿の者だった。
それは迷う事無く剣を構え、韋駄天と雷獣を待つ。

「あいつ・・・俺らをぶった斬る気だ!!」

雷獣が食われるのも論外だが心中なんて持っての他だ。

「待て、ストップ、斬るな!!」
「・・・Die.」
「え・・・何て言ったの?」
「死ねだと!!」

フルパワーで押し留めるが力が足りない。
あと僅かなのだが、このままでは軌道変更すら出来ない。
このままではあの妖魔らしき男に真っ二つにされる。
ぎりっと韋駄天が奥歯を噛んだ瞬間。

「待ったぁぁああっ!!」

どこかで聞いた声が耳に届き、背中に圧力を感じる。

「うっ・・ぐぐぐ・・・!」
「っお前、稲荷狐・・・!」
「いいから力を抜くな!この下の大木には宿曜師(すくようし)がいるんだ!」

叫びながら狐が先程よりも強い力で押し返してくる。
韋駄天ともあろう自分がこんな使いっぱしリに助けられるとは。
溜め息を吐く前に、韋駄天は背中に掛かる力を借りてどうにか落雷を空中で押し留めた。

「・・・止まったか」

唯一何もしていない翼を持つ男が静かに呟く。
ぜいぜいと荒い息をつくこちらを尻目にいい気なものだと韋駄天は毒づいた。

「はぁ・・・助かったぜ、お使い狐さんよ」
「どうも・・・まぁ宿曜師の住処を壊されちゃたまんないからね」
「貴様ら、何をしにきた」

剣を収めないまま、気付けば男が隣まで飛んできている。
仮面をしているせいか表情は読めないが、どう見ても機嫌が良いとは思えない声色。

「俺と雷獣は・・・ちょっと足滑らせちまって。なぁ雷じゅ・・」
「くぅ・・・・」
「寝てる・・・この獣・・・!」

がっくしと身体中の力が抜けていく。

「そちらの狐は?」
「俺は韋駄天の場所を知りたくて宿曜師に会いに来たんだけど・・・今会えちゃったな」
「そうか、では帰れ。ただちに帰らなければ斬る」

ばっさりと言い切った後、剣を収めて踵を返した。
残された3人に、秋風が冷たく吹き付ける。

「あー・・・とりあえず、俺の所に来てもらえないかな。話があるんだけど・・・」
「雷獣を休ませてくれるんならどこだって行くぜ」

雷獣を担いだ韋駄天に、思わず狐が失笑する。

「笑ってくれるなよ、見捨てていけないんだから」
「良い友達だな」
「ンー・・・こいつはそうは思ってないみたいだけどな」

雷獣を片腕で支え、空いた手を狐に差し出した。
突然出された手に狐がきょとんとすると、催促するようにさらにずいっと手を差し伸べてくる。

「面倒だからな、俺が走ってやるぜ」
「えっ・・・」
「カモン!!」

強引に狐の腕を掴むと強く地面を蹴った。
後には落ち葉を巻き上げるような竜巻が巻き起こる。
同時に、狐の悲鳴が響いたが聞いたのは山神だけだった。
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酒切フータロー
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自己紹介:
読みはしゅきるふーたろー
よくさけきるとか言われる
紳士なる漢を目指して
女性向け小説メインの
同人活動をしている

現在は関西に仮住い中
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