日々の妄想の墓場。
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明日は保険の手続きをするために役所行って来ます。
うまく金集めやがってと思いますが払わないわけにもいかない。
税金というのは納めている側の見方であって、もらった側からは何でもないただの書類投げときゃ手に入る金なんだろうなぁ・・・。
・・・うん、そりゃ無駄遣いもされるわ。
+更新履歴+
拍手更新。親分と勇者のお花見。親分が上機嫌です。
続きに前ネタ出すだけ出して一応GOサイン貰った小説を書いてみました。
勇者が最初から女の子な上にもはや勇者ではないような。
普通の小説見飽きてちょっと引くぐらいのやつが見たいわって奇特なお方はどうぞ。
ちょっと短めで書いてます。
翡翠色のとろん、とした瞳を大音量の音楽で閉じることを阻みながら、フォックスははふ、と欠伸を噛み殺す。
変わらずの宇宙、変わってしまったスターフォックス。
今暗闇の宇宙を潜航する艦の中にはリーダーである彼と補佐役ロボットのナウスしかいない。
「暇だなぁ・・・」
人とは一人だとこうも退屈を感じるものなのか。
とうとう瞼を閉じながら少し前の出来事を思い返す。
エースだったファルコは別の遊撃隊を作りスターフォックスにはもう戻らない。
ペッピーは軍の最高地位、将軍となりコーネリア住まい(恐らく家族も一緒にいる)老後をそれで締めくくるだろう。
スリッピーはアマンダと結婚、今は良きパパをしているらしい。
クリスタルはこともあろうにスターウルフへ入った始末。
もはや悲しいのか何なのかさえ分からない喪失感。
だが新しいメンバーを募る気にもなかった。
フォックス自身、そろそろ潮時と思っているのだ。
だが同時にこのやくざな商売が止められないでいるのも確かだ。
「守らなくてもいいぐらい強い人が傍にいてくれたらなぁ・・・」
できれば父さんぐらい強い人。
そこまで言いかけてそんなのは宿敵であるウルフぐらいしかいないと思い当たり、言葉を吐き捨てる。
自分に向かって馬鹿、と言い掛けた瞬間、遮るようにナウスの声が司令室に響いた。
『依頼ノヨウデス。通信開始シマス。』
フォックスはさっとだらけていた姿勢を正し、顔を仕事のものへと変える。
若干の営業スマイルを添えて。
『スターフォックスかね?』
宙に浮かぶ半透明スクリーンいっぱいに映し出されたのは厚いバイザーを掛けた小太りした男だった。
会社員のようではあるが、それにしては風格がある。
それなりの企業の社長か、あるいは上から数えた方が早い地位にいるものと判断できた。
「はい、遊撃隊スターフォックスです。御用は?」
じっと相手がスクリーンの奥からフォックスを見詰める。
年を取ってよかった事といえば、10代の頃のようにナメた目で見られないことだ。
相手がフォックスの姿を認識すると、おもむろにタバコを吸い出した。
所詮、電波通信の会話ゆえ煙がこちらに来る事はない、が、いかにも偉そうな態度に内心溜め息を零す。
男は白い煙を低い鼻から噴出しながら口早に依頼内容を告げた。
『うちの商業用の船が宇宙の荒くれ者に襲われてね。その襲われた後の商業用の船を点検して積荷ごと運んできてくれ。
襲われた後とはいえ、危険がある上、社の者では頼りない。
荒くれ者がもしかしたら船の中に残っているかもしれないが、引き受けて貰えるか?安い金は打たないつもりだが。
』
雑用の部類に入る仕事だが、正直金は必要な身分である。
危険度もさして高くない任務に、フォックスは二つ返事で承諾した。
「さてと」
通信を切り、早速船の襲われた場所に向けて進路を取る。
先程の依頼、受けたものの怪しいわけではない。
襲われたにも拘らず警察への関与を認めなかったこと。
つまり襲われたのに警察へ被害届けを出していないという事だ。
イスの腕置き部分を指でコツコツとノックしながら考えをまとめていく。
人命救助内容がない事は逃げ果せたという事か、それとも端から諦めているのか。
積荷の中身は何だったのか、それのせいで警察に届けることが出来ないのではないか。
「やれやれ・・・」
フォックスは両手の指を絡め、額へと持って行く。
祈るような姿だが、実際は何も祈ってはいない。
ただ思ったよりこの任務には口を閉ざさなければならないことが多いかもしれないという事。
後、スターフォックスを金さえ払えば何でもする奴らを同じような目で見ているという事だ。
「肩が凝るな、まったく」
小さな窓から見える暗い宇宙に苦笑いを向けながら、フォックスはブラスターを手に取る。
この引き金を引かずに済めばよいのだが、引かないなら引かないでこの世界に自分は用無しになってしまうためやはり携帯せざるを得ない武器。
「ナウス、あとどのぐらいで目的地まで着く?」
『約1時間デス。』
「そうか」
銃がもたらす久々の高揚感を司令官のイスにどっかりと沈め、フォックスは瞳を閉じる。
この任務が後々大事になってくるなど、今のフォックスには知りえないことであった。
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