日々の妄想の墓場。
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試験を一つ落として一つ掬ってきました。
大丈夫、多分大丈夫・・・・落したのは片方だけのはず・・・。
相変わらず外で勉強しようかと思ったんですが、雪が降り始めたので帰ってきました。
なぜ今頃降るんだ雪・・・。
そういえば相棒(笑)から借りたカービィのウルトラスーパーデラックスを70%ぐらいクリアしたんですが、メタとカービィがかわいすぎる・・・。
もう2人で冒険してくれ。
常にヘルパー出してるもんだから食べ物とったら即、まぁ、その、あれな訳でして・・・。
カービィの場合→ヘルパーがよく身代わりになるのでヘルパーが先に食べ物を取る→カービィにおすそ分け→誰とちゅーしてもいいのかとメタナイトショック(ここは妄想です)
メタナイトの場合→ヘルパーがよく傷付くがメタの方が移動スピードが速いので先に食べ物をとってしまう→仕方ないので3秒ルール(?)でヘルパーにおすそ分けする→ブレイドナイト(とかいう名前だったと思う)達赤面(ここは妄想だ)
思うに牛乳とかのマウスツーマウスとかやばくねーですかって思うんですけど。
まぁ球体だからいいかという変な納得をしています。
うっかり擬人化してハッと驚愕したのは言うまでもありません。
その驚きを絵板に描こうとして思い留まりました。落ち着けそういう意味でのR12絵板じゃないはず・・・!
うんすいません勉強してきます。頭疲れてるんです。
続きに時代劇。
親分と時リンの相性は最悪のようです。
そして珍しくへたれじゃないフォックス(笑)。
そういえばずっと更新履歴の文章間違ってましたね。
最骨頂とかたぶんそういうのが書きたかったんだと思う。
まったくもって寝ぼけてますさ全開じゃないか。
どちら様、は言葉にならなかった。
玄関の扉を開けた先にいたのは、
金色の髪
青い目
柔らかく微笑んだ唇
緑色の衣を着た、自分そっくりな人。
秋の風は冷たい。
空が高くなったせいか、昼間の白い月が見える。
目の前の彼が動くと、紅葉した木の葉達がさわさわと揺れた。
「あ・・・・だ、・・誰・・・・!?」
「私を覚えていないのですか、輪(りん)」
悲しむような、諦めたような表情で呟く。
ゆるりと、外の木の葉が流れるように落ちる。
それと同じような動きで、彼の手が自分の頭に乗った。
「私のかつての世界の中心」
言葉一つ発することができない。
置かれた手はひどく優しい。
懐かしい気がするのはなぜだかよく分からない。
不意に、思い出した感覚が震えた言葉になる。
「・・・か、あ、さ、ま・・・」
「・・・あの女ではありません」
冷たい声。
今まで、こんなに背筋の凍るような声を聞いたことはない。
「私はあなたの兄」
「あ、に・・・」
言葉が詰まる。
自分には、母と親分しかいない。
兄と名乗った人は自分の頭を撫で続ける。
壊れ物にでも触れるように。
「輪、昔のように笑ってくれませんか?」
「昔・・・?し、知らない・・・俺は、知らな・・・あぐっ!」
ばっと跳ね除けた男の手がすぐさま自分の首を掴む。
背丈はそんなに変わらないものの、力の差は歴然としていた。
引いても押しても何をしても、その腕が揺らぐことがない。
「は、放せ・・・っ!」
「まったく・・・どこでそんな言葉使いを・・・」
やれやれという風に眉尻を下げる。
ここにきてようやく、言葉こそ優しいがその瞳には殺意が宿っていることに気づいた。
「さよなら、可愛い輪・・・」
ぐっと硬い親指の腹で喉仏を押される。
ごほ、と咳き込んだ瞬間その手は離され、辺りの景色が歪んでいった。
「人様の子どもに何しやがる」
低く怒気を露にした親分が男の後ろに立っていた。
あんなに怒っているのは初めて見るかもしれない。
それでも男は躊躇なく振り返る。
「初めまして・・・父様」
「俺のガキはそいつだけだ。寝惚けんな」
「寝ぼけてませんよ。私はこの子の双子の兄ですから」
「あァ?」
親分が知らないものを、自分が知っているはずがない。
だが、この自分そっくりな男の言うことが嘘とも思えなかった。
「輪を守るためスサノオに差し出された、もう一人の子どもです」
顔は見えないがこの男は今笑っているだろう。
ようやく真実を告げることができたような、まるで何かの秘密を打ち明けたような清々しい声をしている。
「輪を守るのは私だったはずなのに、父様・・・いえ、天目一箇神(あめのまひとつのかみ)・・・あなたが奪った」
「・・・知るか。あの酒の席でいたのは輪だけだったからな」
「その頃、私は暴れすぎて牢に幽閉されていましたからね」
ふぅ、と溜息が聞こえる。
ふと気が付いて周りの空間を見れば一面月明かりしかない天も地もないような場所になっていた。
月しかないということは親分が造り出したのであろう。
月は狼がもっとも力を発することのできる場所。
「てめぇは輪を殺しに来たのか」
「そうだと言えば?」
返事の代わりに目の前に走ったのは閃光だった。
親分の爪が伸びて男の喉元を斬り裂こうとする。
だが男は瞬時にそれを交わし、親分の背後へと天狗のように飛び立った。
「乱暴な。まだ名乗ってもいないでしょう?」
「俺は今はただの狼だ。過去の名前に意味はねぇ」
「それは私と同じですね。私の名前も今や『琳(りん)』」
「・・・祟り神のなりそこないにも名前があったのかよ」
「この姿になってようやく、本来の私に返れた気がしますからね」
「ふん・・・黄泉の国に送り返してやる」
親分が腰を屈め指を鳴らす。
彼らの全身から溢れる殺気で自分は一歩も動けない。
着物に隠れた足が震えていないのがせめてもの救いだった。
「これを見ても、そう言えますか?」
する、と男が鞘に入った剣を抜く。
両刃で白い刀身の、何の変哲もない剣。
ただの剣だと思い親分の顔を見ればひどく焦った表情をしていた。
「どこでそれを・・・!?」
「・・・人間は、これをろくなことに使いませんからね」
暗に人間の所から持ってきたという口振り。
「わざわざ龍の体内に入れたこの剣・・・父、スサノオが取り出してしまいましたけど・・・」
「ちっ・・・またあの男か・・・」
「素晴らしい剣ですね、錆ひとつなく力を保ったまま・・・どうぞ、自らの作品と戦ってください」
「ふざけてやがる・・・てめぇに扱えるかよ」
「私はあなたの子ども、もちろん扱えますよ」
くすくすと男が笑う。
認めたくはないけれど、母上に似ている。
「・・・嫌な野郎だ。とてもあの女の子どもとは思えねぇぜ」
「母様もこうでしたよ、目的のためには手段を選びませんでした」
ちら、と男が親分を越して自分を見る。
なぜか、ひどく安心しているように思えた。
「・・・てめぇがどんな仕打ち受けてきたかしらねぇがこっちも楽な思いはしてねぇんだよ」
「あなたはそうでしょう、ですがあなたの作った箱庭で生きる輪はどうですか?」
一瞬親分が言葉に詰まる。
箱庭、だったのか。
自分のいた世界は。
「私は輪を斬り、連れていきます。さぁ、輪・・・」
「輪に触んじゃねぇ!!」
親分の鋭い爪が空気ごと薙いでいく。
男は剣をかざすと満月を描くように静かに振るった。
「震えよ・・・天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」
男の囁きと共に、剣が雷雲を巻きつけ親分の爪を防ぐ。
苦々しい舌打ちが聞こえた。
「あなたの爪こそ、この剣のようですね」
「草薙もその剣も俺様が元だ」
「最高の刀鍛冶・・・それが仇となりましたね」
「俺様の造った剣で俺様が負けると思ってんのかよ」
「扱うのは、私ですから」
微笑みもそこそこに男が再び雷雲を纏った剣で攻撃してくる。
繰り返される火花の音。
動くことのできない自分が、その無力さが腹立たしかった。
ぽた、と溢れた感情が雫に変わる。
彼らを止めて、誰か、誰か――――――――・・・・狐。
地下から響くような声で誰かが呼んでいる。
精一杯の神力で僅かな空間を捻じ曲げて声のする方に手を伸ばした。
ぐっと掴み返される手。
それを容赦なく引っ張れば、その先にいたのは先ほど願った人物だった。
「狐!!」
「お輪・・・琳、琳は・・・」
「向こうで・・親分と・・・、頼む、止めて、彼らを・・・止めて・・・」
ああもっと自分に力があれば、こんな惨めに縋りつくこともなかったのに。
悔しくて涙が止まらない。
歯を噛みしめ、その場に崩れ込んだ。
震えの止まらない肩に、ぽんと手を置かれる。
優しくて力強い掌。
「狐・・・・」
「任せろ、俺が止めてみせる」
いつも笑っているだけの狐が親分のような凛々しい顔をしていた。
どきっと、なぜか心臓の音が強く鳴る。
止まらなかった涙が、ぴたりと止まった。
俺が落ち着いたのを見て、狐は手を放し刀を取りだす。
いつぞや、親分が鍛え直していた刀。
「・・・行くぞ、小狐丸」
刀を抜いた狐が彼らに向かって駆け出す。
一蹴りであっという間に視界の奥へ消えていく狐。
もはや疾風となった彼は、雷雲の中心にいる二人の間に飛び込んだ。
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