日々の妄想の墓場。
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今日はバイト先の面接に行ってきました。
今住んでるとこと実家が離れてるのでいつか帰るの?って訊かれました。
めんどうなので30年経ったら帰りますって答えたら30年!?って面接官が驚いてた。
いや、30年ぐらいすぐだろ。
週2で入りたいといったらそれで勉強になるの?って訊き返された。
それ以上だと体がしんどいんじゃー馬鹿めが馬鹿めが。
あれだ、やる気と向上心のある方って書いてあったらさ、つまりそれは。
毎日入れるんか、貴様
ってことなんですかね。
毎日入れねーよ。俺がニートでも入らねーよ。
そんなこんなで面接終了。
あんまりいい手ごたえはなかったです。
まぁ駄目なら次がある。
続きに狼と勇者と狐で三角関係第二段をポイする。
勇者が大変なことをしでかそうと。
リンクがウルフの部屋へ足を運んでいる頃、フォックスは自室のベッドで横になっていた。
思い返すのは先ほどのリンクとのやり取り。
また、傷つけてしまった。
怒らせるつもりもなかった。
でも、リンクの問いに答えは出せなかった。
リンクと口付けた夜、雷雨の夜。
自分は確かに過去をリンクに重ねていた。
18歳の時に求め合って、どうしようもなく大好きだった彼を。
もう少し、リンクと彼が似ていなければよかった。
同じじゃないのに、彼を思い出すには十分なほどリンクは彼に似ている。
愛しいのに、悲しい。可愛いのに、切ない。
「どうして・・・俺を好きになんかなったんだ、リンク・・・」
ごろりと寝返りを打って閉じられたドアを見た。
何故何もしないかなんて、できないに決まってるじゃないか。
これ以上、大事なものを失くしたくないんだ。
ただ、それだけだ。
触れればきっと、また失くす。
それがどうしようもなく、怖いから。
フォックスは自分の意気地無しさに溜息を吐くと、瞳を閉じた。
狼の部屋では部屋の主が怒号を上げて吠えていた。
「ガキが!寝言は寝て言え!!」
「寝言じゃない!」
即座に言い返す若い狼に、ウルフはいらいらしながらシガーを銜えた。
乱暴に火を点けながら、リンクを睨む。
「確かにな、てめぇのそのやり口は博打だが、効果は出るだろう」
「なら・・・!」
「俺は協力しねぇ。あの蛇野郎のところにでも行って来い」
「死んでも断る!・・・頼む・・・ウルフ以外に、いないんだ・・・」
はぁ、とウルフが煙を吐き出す。
味わって吸っていられるほど、気分の良い状態ではない。
「俺様はバージンは相手にしたくねぇんだよ、めんどくせぇ」
「ばー、じん?」
「初物で童貞で処女!つまりは未経験者ってことだ!」
「ぅっ・・・だ、だが!」
「くどい!」
ウルフがシガーを灰皿へと吐き出す。
「め、迷惑なのは分かってる・・・でも俺にはウルフしかいないんだ・・・」
しょぼんと肩を落とすリンクに、ウルフは隻眼を細めた。
リンクの気持ちも、汲んでやらなくはない、だがその分のとばっちりも当然来る。
・・・めんどくさい。
「諦めて別の奴の所に行って抱かれてくりゃいいだろうが」
「だっ・・・!俺は教わりたいんだ!・・・その・・・フォックスと・・・するために・・・」
「ったくめんどうなガキだな。そんなにあの馬鹿狐がいいのかよ」
リンクは一瞬きょとんとした顔をしたあと、首を縦に振った。
俺は心の中で言ったつもりだったが、つい口に出てしまった。
「この馬鹿ガキが」
「ぅう・・・」
悔しそうにリンクの顔が歪む。
このまま断り続ければ、リンクは根負けするだろう。
だが、そうなったらその後のことが問題になってきた。
もしリンクが別の奴に教わりに行って、酷い目にあったら。
過保護なあの狐はまず自分の所に来る。
相当ブチきれた状態で。
・・・ああ、こっちの方がめんどくさすぎる。
「本当に教えるだけでいいんだな?」
「ああ・・・えっ?」
「てめぇみたいな馬鹿、放って置いたら何するかわかんねぇからな」
「じゃ、じゃあいいのか!?」
「月が出ねぇ夜だけ、来い」
ぱぁっとリンクの表情が一転して明るくなった。
自分の初めてを好きじゃねぇ男に奪われるのに、なんて顔しやがる。
「あ、ありがとう・・・」
「俺様が直々に教えてやるんだからな。泣き言言ったら承知しねぇぞ」
「ああ」
「じゃあとっとと部屋に戻って寝ろ。今日は月が出てんだろうが」
「分かった・・・おやすみ・・・・」
リンクがあっさりと部屋から出てくと、ウルフは深い溜息を吐いた。
どっと疲れて、シガーケースに手を伸ばす。
ケースの中は、空だった。
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